RLC回路インピーダンス計算機

交流回路のインピーダンスとベクトル図を瞬時に算出

パラメータ入力

[V]
[Hz]
[Ω]
[mH]
[μF]
インピーダンス Z-
位相差 θ -
回路電流 I-
共振周波数 f₀-
計算結果に関するご注意
  • 本ツールは理想的な素子(R, L, C)に基づいた理論値を算出します。実際の素子には、コイルの直流抵抗(DCR)やコンデンサの等価直列抵抗(ESR)などの寄生成分が含まれるため、実測値と異なる場合があります。
  • 高周波領域においては、配線の浮遊容量やインダクタンスの影響が無視できなくなる場合があります。回路全体のインピーダンスは、物理的なレイアウトによっても変動します。
  • 本ツールの計算結果を用いて発生したいかなる損失、故障、または損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。フィルタ設計やマッチング回路等の重要な用途には、必ずネットワークアナライザ等を用いた実測検証を併用してください。

ベクトル図 (自動スケール)

RLC回路インピーダンス計算機とは?

RLC回路は、抵抗(R)、コイル(L)、コンデンサ(C)を組み合わせた交流回路です。 交流回路では、抵抗だけでなくコイルやコンデンサによるリアクタンスも電流の流れ方に影響します。 これらを合わせた交流回路の「電流の流れにくさ」を表す量がインピーダンス(Z)です。

この計算機では、R・L・Cの値や周波数などを入力して、 インピーダンス、リアクタンス、電流、位相差、共振周波数などを計算できます。 直列回路と並列回路の計算に対応しており、交流回路の学習や回路設計の確認などに利用できます。

インピーダンスとは?

インピーダンスは、交流回路における電圧と電流の関係を表す量です。 単位にはオーム(Ω)を使用します。

抵抗Rは電流の流れにくさを表しますが、 コイルとコンデンサでは周波数によって異なるリアクタンスが発生します。

1. コイルとコンデンサのリアクタンス

コイルの誘導性リアクタンスは、次の式で求められます。

$$X_L = 2\pi fL$$

コンデンサの容量性リアクタンスは、次の式で求められます。

$$X_C = \frac{1}{2\pi fC}$$

fは周波数(Hz)、Lはインダクタンス(H)、 Cは静電容量(F)です。

どちらも単位はオーム(Ω)で表します。 周波数が変わるとXLとXCも変化するため、 同じR・L・Cの回路でも周波数によってインピーダンスが変わります。

2. 直列RLC回路のインピーダンス

直列RLC回路では、抵抗、コイル、コンデンサを流れる電流は同じです。 コイルとコンデンサのリアクタンスは逆の性質を持つため、 合成リアクタンスは XL − XC で表されます。

直列RLC回路のインピーダンスの大きさは次の式で計算できます。

$$|Z| = \sqrt{R^2 + (X_L - X_C)^2}$$

例えばR = 100Ω、XL = 200Ω、XC = 50Ωの場合、 合成リアクタンスは150Ωとなります。

$$|Z| = \sqrt{100^2 + 150^2} \approx 180.3\Omega$$

3. 直列RLC回路の位相差

交流回路では、電圧と電流の間に位相差が生じることがあります。 直列RLC回路の位相角は次の式で求められます。

$$\theta = \tan^{-1}\left(\frac{X_L-X_C}{R}\right)$$

XLがXCより大きい場合は誘導性となり、 電流は電圧より遅れます。 一方、XCがXLより大きい場合は容量性となり、 電流は電圧より進みます。

4. 並列RLC回路の計算

並列回路では、各枝にかかる電圧が共通になります。 このような回路では、インピーダンスの逆数である アドミタンス(Y)を使うと計算しやすくなります。

アドミタンスの単位はジーメンス(S)です。 インピーダンスZとの関係は次のとおりです。

$$Y = \frac{1}{Z}$$

理想的な並列RLC回路では、アドミタンスの実部と虚部を使って計算します。 抵抗、コイル、コンデンサをそれぞれ並列に接続した場合のアドミタンスは、 複素数を使うと次のように表せます。

$$Y = \frac{1}{R} + j\left(\frac{1}{X_C}-\frac{1}{X_L}\right)$$

ここでjは虚数単位です。 アドミタンスの大きさは次の式で求められます。

$$|Y| = \sqrt{ \left(\frac{1}{R}\right)^2 + \left(\frac{1}{X_C}-\frac{1}{X_L}\right)^2 }$$

インピーダンスの大きさは、アドミタンスの大きさの逆数として求められます。

$$|Z| = \frac{1}{|Y|}$$

5. 共振周波数とは?

RLC回路では、コイルのリアクタンスXLと コンデンサのリアクタンスXCが等しくなる周波数があります。 この状態を共振と呼びます。

理想的なRLC回路では、

$$X_L = X_C$$

となるため、共振周波数は次の式で求められます。

$$f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}$$

直列RLC回路では、共振時にリアクタンス成分が打ち消し合うため、 インピーダンスはRに近づき、電流は最大になります。

一方、理想的な並列RLC回路では、共振時に誘導性と容量性のアドミタンス成分が打ち消し合うため、 回路全体のインピーダンスは最大になる方向に働きます。

6. 共振周波数の計算例

例えば、L = 10mH、C = 1μFの場合を考えます。

$$f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{0.01 \times 0.000001}} \approx 1,591.5\text{ Hz}$$

このように、インダクタンスと静電容量が分かれば、 共振が発生する周波数を計算できます。

このツールの特徴

使い方の手順

  1. 回路の種類から直列または並列を選択します。
  2. 抵抗R、インダクタンスL、静電容量C、周波数などの値を入力します。
  3. 必要に応じてリアクタンスの値を直接入力します。
  4. 表示されたインピーダンス、電流、位相差、リアクタンスなどの計算結果を確認します。
  5. 共振周波数が表示される場合は、回路の周波数と比較して確認します。

よくある質問(FAQ)

Q. 「遅れ電流」と「進み電流」の違いは何ですか?

A. 誘導性リアクタンスが容量性リアクタンスより大きい場合、 電流は電圧より遅れます。 反対に、容量性リアクタンスが誘導性リアクタンスより大きい場合、 電流は電圧より進みます。

Q. 共振するとどうなりますか?

A. 直列RLC回路では、共振周波数でXLとXCが等しくなり、 リアクタンス成分が打ち消し合います。 その結果、理想的な直列回路ではインピーダンスが最小になります。 並列回路では逆にインピーダンスが最大になる方向に働きます。

Q. 単位の換算は必要ですか?

A. 入力単位はツールの指定に合わせて入力してください。 例えば、10mHは0.01H、1μFは0.000001Fです。 周波数をHz、インダクタンスをH、静電容量をFとして計算すると、 公式にそのまま代入できます。

Q. RLC回路の計算結果は実際の回路と同じになりますか?

A. 計算式は理想的なRLC素子を前提としています。 実際のコイルには巻線抵抗や寄生容量、コンデンサにもESRなどの非理想的な特性があります。 実際の回路では、部品の仕様や測定結果によって計算値と異なる場合があります。

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