PNGとは?JPEGとの違いやメリット・デメリットをわかりやすく解説

公開日:2026年7月17日

PNG(Portable Network Graphics)は、画質を劣化させずに保存できる画像ファイル形式です。 ロゴやアイコン、イラスト、スクリーンショットなど、細かい文字や線をきれいなまま保存したい場面で広く利用されています。

JPEGのように画質を犠牲にして容量を小さくする方式ではなく、「可逆圧縮」という方式を採用しているため、何度保存しても画質が劣化しないことが大きな特徴です。 また、背景を透明にできる「透過画像」に対応していることから、Webサイトのデザインや画像編集でも欠かせない画像形式となっています。

一方で、写真ではJPEGよりファイルサイズが大きくなりやすく、「PNGとJPEGはどちらを使えばいいの?」「WebPとの違いは?」と迷う方も多いでしょう。 この記事では、PNGの特徴や仕組み、JPEG・WebPとの違い、メリット・デメリット、用途ごとのおすすめまで初心者向けにわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • PNGとはどのような画像形式なのか
  • PNGの特徴や仕組み
  • PNGとJPEGの違い
  • PNGとWebPの違い
  • PNGのメリット・デメリット
  • PNGが向いている用途
  • 用途に応じた画像形式の選び方

PNGとは?

PNG(Portable Network Graphics)は、画質を劣化させることなく画像を保存できる「可逆圧縮」を採用した画像ファイル形式です。 1996年にGIF形式の代替として開発され、現在ではロゴやアイコン、イラスト、スクリーンショットなど幅広い用途で利用されています。

JPEGのように画像の一部を削除して容量を小さくする方式ではなく、元の画像データを保持したまま圧縮するため、保存を繰り返しても画質が劣化しません。 そのため、画像編集やデザイン制作など、何度も編集する用途にも適しています。

また、PNGは背景を透明にできる「透過画像(アルファチャンネル)」に対応しています。 Webサイトのロゴやアイコン、切り抜き画像などで広く利用されており、現在ではほぼすべてのブラウザや画像編集ソフトがPNG形式に対応しています。


PNGの特徴

画質が劣化しない

PNG最大の特徴は、何度保存しても画質が劣化しないことです。 JPEGのような非可逆圧縮ではなく可逆圧縮を採用しているため、一度保存した画像を再編集・再保存しても、元の画質を維持できます。 そのため、画像編集やデザイン制作などにも適しています。

透明背景(透過)に対応している

PNGは背景を透明にした画像を保存できます。 ロゴやアイコン、人物の切り抜き画像など、背景を透過したい場面ではPNGが最もよく利用されています。 JPEGでは透明背景を扱えないため、この点はPNGの大きなメリットです。

文字やイラストが鮮明

PNGは細い線や文字、図形などをきれいな状態で保存できます。 スクリーンショットやプレゼン資料、Webサイトのボタン画像などでも、文字がぼやけにくいことから広く利用されています。

多くの機器・ソフトで利用できる

PNGはWindows、Mac、iPhone、Androidなど、ほぼすべてのOSで標準対応しています。 また、ブラウザや画像編集ソフト、オフィスソフトなどでも利用できるため、互換性が非常に高い画像形式です。

写真では容量が大きくなりやすい

PNGは画質を維持する代わりに、写真ではファイルサイズが大きくなる傾向があります。 そのため、風景写真や人物写真などを保存する場合は、JPEGやWebPの方が容量を抑えられることが多くあります。


PNGの仕組み

PNGは「可逆圧縮(Lossless Compression)」という圧縮方式を採用しています。 可逆圧縮とは、画像データを失うことなく容量を小さくする技術であり、圧縮後に元の画像を完全に復元できることが特徴です。

可逆圧縮とは?

可逆圧縮では、画像データを効率よく整理して保存することで、画質を一切変えずにファイルサイズを小さくします。 そのため、編集や保存を何度繰り返しても画像が劣化することはありません。 写真だけでなく、文字や図形など細かな画像も鮮明なまま保存できます。

なぜ画質が劣化しないのか

PNGはJPEGのように画像情報を削除しません。 不要な情報を捨てるのではなく、同じデータを効率よく圧縮して保存するため、展開すると元の画像とまったく同じ状態に戻ります。 この仕組みによって、高品質な画像を維持できます。

ファイルサイズが大きくなる理由

PNGは画質を維持するため、画像データを削除しません。 そのため、写真のように色数が多く複雑な画像では、JPEGよりファイルサイズが大きくなりやすい特徴があります。 一方で、ロゴやアイコン、イラストなど色数が少ない画像では、比較的小さな容量で保存できることもあります。

アルファチャンネル(透過)とは?

PNGは「アルファチャンネル」と呼ばれる透明度の情報を保存できます。 透明・半透明の表現が可能なため、背景を透明にしたロゴやアイコン、切り抜き画像などを自然に表示できます。 Webデザインやアプリ開発でPNGが多く利用される理由の一つです。

ポイント
  • PNGは可逆圧縮なので画質が劣化しない
  • 背景を透明にできる
  • 文字・図形・ロゴとの相性が良い
  • 写真ではJPEGより容量が大きくなりやすい

PNGとJPEGの違い

PNGとJPEGはどちらも代表的な画像形式ですが、圧縮方式や画質、ファイルサイズ、得意な用途が大きく異なります。 写真を保存するならJPEG、ロゴやイラスト、スクリーンショットを保存するならPNGが適しています。 用途に応じて使い分けることで、画質と容量のバランスを最適化できます。

① 圧縮方式

JPEGは「非可逆圧縮」を採用しており、画像の一部の情報を削除してファイルサイズを小さくします。 一方、PNGは「可逆圧縮」のため、画像データを失うことなく保存できます。 何度保存を繰り返しても画質が劣化しないことがPNGの特徴です。

② ファイルサイズ

写真ではJPEGのほうがファイルサイズを小さくできます。 一方、PNGは画質を維持するため容量が大きくなりやすいものの、ロゴやアイコンなど色数の少ない画像では効率よく保存できる場合もあります。

③ 画質

PNGは保存を繰り返しても画質が劣化しません。 JPEGは保存時に画像を圧縮するため、何度も編集・保存すると少しずつ画質が低下します。 画像編集やデザイン制作にはPNGが適しています。

④ 透明背景(透過)

PNGは背景を透明にできる透過画像に対応しています。 JPEGは透過をサポートしていないため、ロゴや切り抜き画像ではPNGがよく利用されています。

⑤ 写真との相性

風景や人物などの写真ではJPEGのほうが容量を抑えられるため適しています。 一方、PNGは写真を保存するとファイルサイズが大きくなりやすく、写真用途ではあまりおすすめできません。


PNGとWebPの違い

WebPはGoogleが開発した画像形式で、PNGよりも高い圧縮効率を持っています。 PNGと同様に透過画像へ対応しているほか、非可逆圧縮・可逆圧縮の両方を利用できることが特徴です。

① ファイルサイズ

WebPはPNGよりも小さなファイルサイズで保存できる場合が多くあります。 そのため、Webサイトでは表示速度を向上させる目的でWebPが利用されるケースが増えています。

② 画質

PNGは可逆圧縮のため、元画像と同じ画質を維持できます。 WebPも可逆圧縮に対応していますが、非可逆圧縮を利用するとさらに容量を小さくできます。

③ 透明背景(透過)

PNG・WebPともに透過画像へ対応しています。 ロゴやアイコン、背景を透明にした画像を保存する用途では、どちらも利用できます。

④ アニメーション

WebPはアニメーション画像にも対応しています。 PNGにもAPNGというアニメーション形式がありますが、一般的にはWebPやGIFのほうが利用されることが多くあります。

⑤ Webサイトとの相性

ホームページではWebPのほうが容量を小さくできるため、表示速度の改善に役立ちます。 一方、PNGは互換性が非常に高く、ロゴやアイコンなど画質を重視する画像で現在も多く利用されています。


PNGが向いているケース・向いていないケース

PNGは非常に高画質な画像形式ですが、すべての画像に適しているわけではありません。 用途に応じてJPEGやWebPと使い分けることで、画質とファイルサイズのバランスを最適化できます。

ロゴ

PNGはロゴ画像に最適です。 背景を透明にできるため、ホームページや印刷物などさまざまなデザインへ自然に配置できます。

アイコン

Webサイトやアプリで使用するアイコンにもPNGが適しています。 輪郭が鮮明で、透明背景にも対応しているため、美しい表示を維持できます。

イラスト・図表

イラストや漫画、図表など線がはっきりした画像ではPNGがおすすめです。 文字や細い線もぼやけにくく、高画質な状態で保存できます。

スクリーンショット

パソコンやスマートフォンのスクリーンショットにもPNGが向いています。 細かな文字やUIのデザインも鮮明に保存できるため、多くのOSで標準形式として採用されています。

写真

風景写真や人物写真ではJPEGやWebPのほうが適しています。 PNGは写真でも高画質ですが、ファイルサイズが大きくなりやすく、保存容量や通信量が増える原因になります。

SNS・ブログ

SNSへ写真を投稿する場合はJPEGがおすすめです。 一方、ロゴやバナー、説明画像など文字が多い画像ではPNGのほうが鮮明に表示できます。 用途に応じて使い分けることが重要です。

用途別のおすすめ
  • ロゴ・アイコン → PNG
  • イラスト・図表 → PNG
  • スクリーンショット → PNG
  • 写真 → JPEG・WebP
  • ブログ・SNSの写真 → JPEG
  • Webサイト高速化 → WebP

PNGのメリット・デメリット

メリット

デメリット


PNGを高画質で保存するコツ

PNGはもともと画質が劣化しない画像形式ですが、保存方法や編集方法を工夫することで、さらに容量を抑えながら高品質な画像を維持できます。

画像サイズを適切にする

必要以上に大きな画像を保存すると、ファイルサイズも大きくなります。 WebサイトやSNSで利用する場合は、表示サイズに合わせて画像サイズを調整すると容量を削減できます。

不要な透明情報を削除する

透過を使用しない画像では、透明部分を削除すると容量を小さくできる場合があります。 背景が不要でない場合は通常のPNGとして保存するのがおすすめです。

PNG圧縮ツールを利用する

PNG専用の圧縮ツールを利用すると、画質を維持したままファイルサイズを小さくできます。 画像品質を落とさずにWebサイトの表示速度を改善したい場合にも効果的です。

編集途中の保存にも向いている

PNGは保存しても画質が劣化しないため、画像編集ソフトで作業中のファイルとしても適しています。 完成後に用途に応じてJPEGやWebPへ変換する方法もおすすめです。

高画質で保存するポイント
  • 画像サイズを適切に調整する
  • 不要な透明部分は削除する
  • PNG圧縮ツールを活用する
  • 編集途中の保存にもPNGを利用する

PNGが向いている用途

PNGは画質を重視する画像に最適です。 特に文字や図形、透過画像を扱う場面ではJPEGより優れています。

ロゴ・アイコン

背景を透明にできるため、Webサイトや印刷物などさまざまなデザインへ自然に配置できます。 企業ロゴやアプリアイコンではPNGが広く利用されています。

スクリーンショット

文字や画面表示を鮮明に保存できるため、WindowsやmacOSでもスクリーンショットの標準形式として採用されています。

イラスト・漫画

線画やアニメイラスト、図表などもきれいに保存できます。 JPEGでは発生しやすいノイズやぼやけを防げます。

Webデザイン

ロゴ、ボタン、バナー、アイコンなど、背景を透明にした画像で多く利用されています。 デザイン制作には欠かせない画像形式です。

プレゼン資料

PowerPointやGoogleスライドなどで利用する図表や説明画像にも適しています。 文字が鮮明に表示されるため、資料作成でも活躍します。


PNGは印刷にも使える?

PNGは印刷にも利用できますが、用途によって向き・不向きがあります。

ロゴ印刷

ロゴやイラストなどはPNGでも高品質に印刷できます。 背景を透明にできるため、デザイン制作でも利用されています。

写真印刷

写真の印刷ではJPEGが一般的です。 PNGでも印刷できますが、ファイルサイズが大きくなりやすいため、多くの写真プリントサービスではJPEGが推奨されています。

印刷時の解像度

きれいに印刷するには、一般的に300dpi程度の解像度が推奨されています。 画素数が不足している画像を拡大すると、PNGでもぼやけてしまうため注意が必要です。


PNG-8・PNG-24・PNG-32の違い

PNGには色数や透明表現の違いによって複数の種類があります。 用途に応じて使い分けることで、画質と容量のバランスを最適化できます。

形式 色数 透過 特徴
PNG-8 256色 ○ 容量が小さく、シンプルなアイコン向け
PNG-24 約1677万色 × 高画質で写真以外の画像に適している
PNG-32 約1677万色 ◎(半透明対応) ロゴ・Webデザインで最もよく利用される

現在では、背景を透明にできるPNG-32が最も広く利用されています。 ロゴやアイコン、切り抜き画像などではPNG-32を選ぶことが一般的です。


PNG・JPEG・WebPの比較表

PNG・JPEG・WebPはそれぞれ特徴が異なる画像形式です。 どの形式を選ぶべきか迷った場合は、以下の比較表を参考にしてください。

PNG・JPEG・WebPの比較表
比較項目 PNG JPEG WebP
画質 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★
ファイルサイズ 大きい 小さい 非常に小さい
圧縮方式 可逆圧縮 非可逆圧縮 可逆・非可逆
透明背景 ◎ × ◎
写真 △ ◎ ◎
ロゴ・アイコン ◎ △ ◎
スクリーンショット ◎ △ ○
Webサイト ○ ◎ ◎
編集向き ◎ △ ○

迷ったらどれを選ぶ?

用途によって最適な画像形式は異なります。 次の表を参考にすると、目的に応じた画像形式を選びやすくなります。

用途 おすすめ 理由
写真撮影 JPEG 容量が小さく互換性が高い
ロゴ PNG 透明背景に対応している
アイコン PNG 輪郭が鮮明に保存できる
イラスト PNG 画質が劣化しない
スクリーンショット PNG 文字がきれいに保存できる
ホームページの写真 WebP 表示速度を改善しやすい
SNSへ写真投稿 JPEG 対応サービスが多い

PNGの歴史

PNG(Portable Network Graphics)は1996年に公開された画像形式です。 当時広く利用されていたGIF形式には特許の問題があったため、その代替として誰でも利用できる画像形式として開発されました。

その後、透過画像への対応や高画質な可逆圧縮が評価され、ホームページや画像編集ソフト、デザイン制作などで急速に普及しました。

現在でもPNGはロゴ・アイコン・イラスト・スクリーンショットなどに欠かせない画像形式となっています。 写真ではJPEGやWebPが利用されることが多いものの、高画質を維持したい画像ではPNGが現在も広く利用されています。


よくある質問

PNGは画質が落ちますか?

いいえ。 PNGは可逆圧縮を採用しているため、保存を繰り返しても画質は劣化しません。

PNGとJPEGはどちらが高画質ですか?

画質を維持できるのはPNGです。 ただし、写真ではJPEGのほうが容量を小さくできるため、用途によって使い分けることが重要です。

PNGは写真に向いていますか?

写真も保存できますが、JPEGやWebPより容量が大きくなりやすいため、一般的には写真にはJPEGやWebPが利用されています。

PNGは透明背景にできますか?

はい。 PNGは透明背景(透過画像)に対応しているため、ロゴやアイコンなどで広く利用されています。

PNGは印刷できますか?

印刷できます。 ロゴやイラストには適していますが、写真印刷ではJPEGが推奨されることが多くあります。


PNGからJPEG・WebPへ変換するべきタイミング

PNGは高画質ですが、用途によってはJPEGやWebPへ変換したほうが適している場合があります。


まとめ

PNGは画質を劣化させず保存できる可逆圧縮を採用した画像形式です。 背景を透明にできるため、ロゴやアイコン、イラスト、スクリーンショットなど幅広い用途で利用されています。


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