無料オンラインツール集「はるツール」

SVGとは?PNG・JPEGとの違いやメリット・デメリットをわかりやすく解説

公開日:2026年7月17日

SVG(Scalable Vector Graphics)は、拡大・縮小しても画質が劣化しないベクター画像形式です。 ロゴやアイコン、イラスト、グラフなどで広く利用されており、Webサイトやアプリ開発には欠かせない画像形式となっています。

JPEGやPNGが「ピクセル(画素)」で画像を保存するラスター画像であるのに対し、SVGは線や図形を数式で記録するため、どれだけ拡大しても輪郭がぼやけません。 そのため、高解像度ディスプレイやレスポンシブデザインとの相性も非常に優れています。

また、SVGはXML形式で保存されるため、HTMLやCSS、JavaScriptと組み合わせて色を変更したり、アニメーションを付けたりすることも可能です。 この記事では、SVGの仕組みや特徴、PNG・JPEGとの違い、メリット・デメリット、向いている用途まで初心者向けにわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • SVGとはどのような画像形式なのか
  • ベクター画像とラスター画像の違い
  • SVGの特徴と仕組み
  • PNG・JPEGとの違い
  • SVGのメリット・デメリット
  • SVGが向いている用途
  • 画像形式の選び方

SVGとは?

SVG(Scalable Vector Graphics)は、「拡大・縮小しても画質が劣化しない」ベクター画像形式です。 1999年にW3C(World Wide Web Consortium)によって標準化され、現在ではWebサイトやアプリケーション、ロゴ、アイコンなど幅広い用途で利用されています。

JPEGやPNGは小さな点(ピクセル)を並べて画像を表現するラスター画像ですが、SVGは線や円、四角形、曲線などの図形を数式で記録します。 そのため、画像を何倍に拡大しても輪郭がぼやけたり、ギザギザになったりしません。

また、SVGはXML形式のテキストファイルとして保存されるため、HTMLやCSS、JavaScriptと組み合わせて色を変更したり、アニメーションを付けたりすることもできます。 現在ではWebデザインやUIデザイン、企業ロゴなどで欠かせない画像形式となっています。


SVGの特徴

拡大・縮小しても画質が劣化しない

SVG最大の特徴は、どれだけ拡大・縮小しても画質が変わらないことです。 スマートフォンから4K・8Kディスプレイまで、どのような画面サイズでも鮮明に表示できます。 そのため、レスポンシブデザインとの相性も非常に優れています。

ファイルサイズが小さい

シンプルなロゴやアイコンであれば、SVGはPNGよりもファイルサイズを小さくできる場合があります。 ホームページでは表示速度の改善にもつながるため、多くのWebサイトで利用されています。

CSSやJavaScriptで自由に編集できる

SVGは画像でありながら、HTMLのようにコードで記述されています。 そのため、CSSで色を変更したり、JavaScriptでアニメーションを付けたりすることができます。 マウスを重ねたときに色が変わるアイコンなども簡単に作成できます。

透明背景に対応している

SVGは背景を透明にした状態で保存できます。 ロゴやアイコンなど、さまざまな背景色の上に配置する画像にも適しています。

文字や図形を鮮明に表示できる

SVGは文字や線を数式で描画するため、細かな文字や図形も非常に鮮明に表示できます。 アイコンや図表、グラフなどにもよく利用されています。


SVGの仕組み

SVGは「ベクター画像」と呼ばれる画像形式です。 一般的なJPEGやPNGとは画像の保存方法が大きく異なります。

ベクター画像とは?

ベクター画像とは、画像を点ではなく「線・円・四角形・曲線」などの図形として保存する方式です。 画像そのものではなく、「どこからどこまで線を引くか」といった情報を記録しているため、どれだけ拡大しても画質は変化しません。

ラスター画像との違い

JPEGやPNGは「ラスター画像」と呼ばれ、小さなピクセル(画素)の集まりで画像を表現しています。 そのため、画像を大きく拡大するとピクセルが目立ち、ぼやけたりギザギザになったりします。 一方、SVGは図形を再計算して描画するため、どのサイズでも滑らかに表示できます。

XML形式で保存される

SVGはXMLというテキスト形式で保存されます。 そのため、テキストエディターで開くと画像ではなくコードとして表示されます。 HTMLと同じようにタグで構成されており、Webブラウザがそのコードを読み取って画像として表示しています。

なぜ拡大しても劣化しないのか

SVGは画像データを持っているのではなく、図形の位置や大きさ、色などの情報を保存しています。 表示するたびにブラウザが図形を描画するため、何倍に拡大しても常に滑らかな状態で表示されます。

アニメーションも作れる

SVGはCSSやJavaScriptと組み合わせることで、回転・移動・拡大縮小・フェードインなどのアニメーションも実現できます。 そのため、Webサイトのボタンやローディングアイコン、インタラクティブなデザインにも利用されています。

SVGのポイント
  • ベクター画像なので拡大しても劣化しない
  • XML形式のコードで保存される
  • ロゴ・アイコン・図形との相性が良い
  • CSS・JavaScriptで色やアニメーションを変更できる
  • Webサイトで非常によく利用されている画像形式

SVGとPNGの違い

SVGとPNGはどちらもWebサイトでよく利用される画像形式ですが、画像の保存方法や得意な用途が大きく異なります。 SVGはベクター画像、PNGはラスター画像であるため、それぞれ向いている用途が異なります。

① 保存方法

SVGは線や図形を数式(ベクター)で保存します。 一方、PNGは小さな画素(ピクセル)を並べて画像を保存するラスター画像です。 そのため、SVGはどれだけ拡大しても画質が劣化しませんが、PNGは拡大するとぼやけることがあります。

② 画質

SVGは画面サイズに関係なく常に鮮明に表示されます。 PNGも元画像では高画質ですが、拡大すると輪郭がギザギザになる場合があります。

③ ファイルサイズ

ロゴやアイコンのようなシンプルな画像では、SVGのほうがPNGより小さなファイルサイズになることがあります。 ただし、複雑なイラストや写真ではSVGは不向きであり、PNGのほうが扱いやすいケースもあります。

④ 写真との相性

SVGは写真を保存する用途には向いていません。 風景写真や人物写真などはPNGやJPEG、WebPなどのラスター画像形式を利用するのが一般的です。

⑤ 編集方法

PNGは画像編集ソフトで編集しますが、SVGは画像編集ソフトだけでなくテキストエディターでも編集できます。 色や線の太さ、サイズなどもコードで自由に変更できます。


SVGとJPEGの違い

SVGとJPEGは用途が大きく異なる画像形式です。 JPEGは写真向け、SVGはロゴやアイコン向けと考えると分かりやすいでしょう。

① 圧縮方式

JPEGは非可逆圧縮を採用しており、画質を少し犠牲にしてファイルサイズを小さくしています。 SVGには画像圧縮という考え方がなく、図形や文字の情報をそのままコードとして保存します。

② 拡大したときの画質

JPEGは拡大すると画質が低下し、輪郭がぼやけることがあります。 一方、SVGは数式から描画されるため、どれだけ拡大しても鮮明なまま表示されます。

③ 写真との相性

写真を保存する用途ではJPEGが最適です。 SVGは写真のように色数が非常に多い画像には向いておらず、ロゴや図形向けの画像形式です。

④ Webサイトでの用途

JPEGは写真や商品画像によく利用されます。 SVGはロゴ、アイコン、ボタン、図表、グラフなど、画質を維持したい画像で多く利用されています。

⑤ アニメーション

JPEGにはアニメーション機能はありません。 SVGはCSSやJavaScriptと組み合わせることで、回転・移動・色変更などさまざまなアニメーションを実装できます。


SVGが向いているケース・向いていないケース

SVGは非常に便利な画像形式ですが、すべての画像に適しているわけではありません。 用途によってPNGやJPEG、WebPと使い分けることが重要です。

ロゴ

SVGはロゴに最適な画像形式です。 会社のロゴやブランドロゴをどれだけ拡大しても画質が劣化しないため、ホームページや印刷物でも広く利用されています。

アイコン

WebサイトやスマートフォンアプリのアイコンでもSVGは非常に人気があります。 小さなサイズでも輪郭が鮮明で、CSSを利用して色を変更することもできます。

イラスト・図形・グラフ

線画やシンプルなイラスト、フローチャート、グラフなどもSVGに向いています。 画質を維持したまま自由に拡大・縮小できます。

写真

写真にはSVGは適していません。 人物写真や風景写真などはJPEGやWebPのほうが容量も小さく、扱いやすくなります。

スクリーンショット

スクリーンショットはPNGのほうがおすすめです。 画面全体をそのまま保存する用途では、SVGよりPNGのほうが適しています。

Webサイト

SVGはホームページとの相性が非常に良く、ロゴ・アイコン・ボタン・SNSアイコン・ファビコンなどで数多く利用されています。 表示速度の向上や高解像度ディスプレイへの対応にも役立ちます。

用途別のおすすめ
  • ロゴ → SVG
  • アイコン → SVG
  • 図表・グラフ → SVG
  • Webサイトのボタン → SVG
  • 写真 → JPEG・WebP
  • スクリーンショット → PNG

SVGのメリット・デメリット

メリット

デメリット


SVGを使うメリット

SVGは現在のWebサイト制作では欠かせない画像形式になっています。 特にレスポンシブデザインや高解像度ディスプレイとの相性が非常に良く、表示品質と読み込み速度を両立できます。

ホームページが鮮明になる

SVGはスマートフォンでもパソコンでも同じ品質で表示されます。 画面サイズに合わせて自動的に拡大・縮小されても、文字や線がぼやけることはありません。

ページ表示速度の改善

シンプルなロゴやアイコンではPNGよりもファイルサイズが小さくなることがあります。 画像容量を削減できるため、Webページの読み込み速度向上にもつながります。

デザイン変更が簡単

SVGはコードとして保存されているため、CSSを利用して色を変更したり、マウスを重ねたときのデザインを変更したりできます。 画像を書き換える必要がなく、Webデザインの管理が容易になります。

アニメーションを作成できる

JavaScriptやCSSと組み合わせることで、アイコンの回転やフェードイン、線が描かれるような演出など、さまざまなアニメーションを実装できます。 そのため、近年のWebサイトではSVGアニメーションが多く利用されています。

SVGが人気の理由
  • 画質が劣化しない
  • ホームページが軽くなる
  • デザイン変更が簡単
  • アニメーションを実装できる
  • レスポンシブデザインとの相性が良い

SVGが向いている用途

SVGはベクター画像であるため、ロゴやアイコンなど線や図形を利用した画像との相性が非常に優れています。

企業ロゴ

企業ロゴはさまざまなサイズで利用されるため、SVGが最適です。 Webサイト・名刺・パンフレット・大型看板まで、同じデータを利用できます。

アイコン

メニューアイコンやSNSアイコン、ボタンなどはSVGがよく利用されています。 表示サイズが変わっても常に鮮明です。

イラスト・図表

シンプルなイラストや図形、フローチャート、地図などもSVGに向いています。 色やサイズも簡単に変更できます。

グラフ・チャート

統計グラフや円グラフ、棒グラフなどもSVGで作成されることが多くあります。 ブラウザ上で動的に描画できるため、データの更新にも対応しやすくなります。

ファビコン

最近ではfaviconにもSVGが利用されるようになっています。 高解像度ディスプレイでも鮮明に表示できることから、多くのWebサイトで採用されています。


SVGは印刷にも使える?

SVGはベクター画像であるため、印刷との相性も非常に優れています。 拡大しても画質が劣化しないため、大判印刷でもきれいな状態を維持できます。

ポスター

イベントポスターや展示会のパネルなど、大きく印刷するデザインにも適しています。

名刺

企業ロゴやQRコードなども鮮明に印刷できます。 文字や細い線もきれいに表現できます。

パンフレット

会社案内や商品カタログなどでもSVGのロゴが利用されることがあります。 印刷時の画質劣化を防げます。


SVGを編集する方法

SVGは画像編集ソフトだけでなく、コードエディターでも編集できます。 用途に応じて編集方法を選ぶことができます。

方法 特徴
Adobe Illustrator 本格的なデザイン制作に最適
Inkscape 無料で利用できるSVG編集ソフト
Visual Studio Code XMLコードを直接編集できる
ブラウザ そのまま表示・確認できる

ロゴの色変更やサイズ調整程度であれば、CSSだけで対応できる場合もあります。 そのため、Web制作ではSVGの編集性の高さも大きなメリットとなっています。


SVG・PNG・JPEG・WebPの比較表

SVG・PNG・JPEG・WebPはそれぞれ得意な用途が異なります。 画像の種類に合わせて使い分けることで、画質・ファイルサイズ・表示速度のバランスを最適化できます。

比較項目 SVG PNG JPEG WebP
画像の種類 ベクター画像 ラスター画像 ラスター画像 ラスター画像
画質 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★
拡大しても劣化しない × × ×
写真 ×
ロゴ・アイコン
透明背景 ×
アニメーション △(APNG) ×
Webサイト
CSS・JavaScriptで編集 × × ×

迷ったらどれを選ぶ?

画像形式は用途によって最適なものが異なります。 以下を目安に選ぶと失敗しにくくなります。

用途 おすすめ 理由
企業ロゴ SVG 拡大しても画質が劣化しないため
アイコン SVG 軽量で鮮明に表示できるため
図表・グラフ SVG 線や文字がきれいに表示できるため
写真 JPEG 容量を小さくできるため
ホームページの写真 WebP 表示速度を改善しやすいため
スクリーンショット PNG 文字が鮮明に保存できるため
透過画像 SVG・PNG 背景を透明にできるため

SVGの歴史

SVG(Scalable Vector Graphics)は、1999年にW3C(World Wide Web Consortium)によって標準化された画像形式です。 インターネット上で高品質な図形やロゴを表示するために開発され、現在では世界中のWebサイトで利用されています。

以前はブラウザの対応状況が十分ではありませんでしたが、現在では主要なブラウザがSVGに対応しており、ロゴやアイコン、図表などで広く採用されています。 また、レスポンシブデザインや高解像度ディスプレイの普及により、その重要性はさらに高まっています。


よくある質問

SVGとは何ですか?

SVGは「Scalable Vector Graphics」の略で、拡大・縮小しても画質が劣化しないベクター画像形式です。 主にロゴやアイコン、図表などで利用されています。

SVGは写真にも使えますか?

写真には向いていません。 人物や風景写真にはJPEGやWebPを利用するのが一般的です。

SVGは背景を透明にできますか?

はい。 SVGは透明背景に対応しているため、ロゴやアイコンをさまざまな背景色の上へ配置できます。

SVGは編集できますか?

編集できます。 IllustratorやInkscapeなどのデザインソフトだけでなく、テキストエディターでコードを直接編集することも可能です。

SVGは印刷できますか?

はい。 ベクター画像のため、大判印刷でも画質が劣化せず、美しい状態を維持できます。


SVGからPNG・JPEGへ変換するべきタイミング

SVGは非常に便利な画像形式ですが、用途によってはPNGやJPEGへ変換したほうが適している場合があります。


まとめ

SVGは拡大・縮小しても画質が劣化しないベクター画像形式です。 ロゴやアイコン、図表などではJPEGやPNGよりも優れており、現在のWeb制作では欠かせない存在となっています。

用途に応じてSVG・PNG・JPEG・WebPを使い分けることで、画質・容量・表示速度のバランスを最適化できます。


関連ツール


関連記事